それから何日かして今度は恐そうな男性が2人と
先日の娘さんとが一緒に来店されました。
男性は息子さんみたいでした。
何でも何処かの組に入ってるとか言っていました。
とっても恐そうです。
応接室へ通しましたが大声で何か怒鳴っていました。
課長だけでなく支店長も副支店長も
一緒に対応していましたが
長い事怒鳴り声が聞こえてたり
テーブル叩く音がしていました。
でも、銀行はこういう時でも
言いなりにはなれないんですよネ。
脅しにのる事は出来ません。
しばらくしてやっと諦めて帰って行きました。
やっぱり役職は大変ですよネf^_^;
それから何ヶ月かして
清水さんの奥さんは亡くなりました。
老人病院へ入院してから転倒して
脳内出血をおこしたことが原因だったそうです。
そして、奥さんの預金全てと清水さんの預金の一部を
清水さんはあの3人の子供達に渡しました。
完全に縁を切ることを条件に。
それから1年位たったある日
病院から1本の電話がありました。
清水さんが話しておきたい事があるから
来て欲しいと言ってるという内容でした。
私は課長にその事を話して相談しました。
病院から連絡があったということは
きっとかなり具合が悪いのだろう。
もしかしたら遺言かもしれない。
私と課長はとる物もとりあえず
急いで病院へ駆けつけました。
病院へ行くと私達は小さな個室に通されました。
病気の事で相談する時に使う部屋みたいです。
私と課長は清水さんの事を、
きっとかなり体の具合が悪いんだ。
奥さんも亡くなってしまったし
頼りにしていた息子さんも、
少し前に突然亡くなられてしまい
本当にお気の毒だという話を小声でしていました。
そこへ持ってきて追い討ちを掛けるように
清水さんまで病気になってしまうなんて
何とお気の毒な事だろう。
私達は心から心配していました。
ところが暫くして清水さんがニコニコしながら
50才代の女性と一緒に入って来ました。
「肺炎になりましてね、いやあ、まいりましたよ。
実はこの女性に財産の一部を分けようと思いましてね。
色々私の面倒を見てくれているので
私も年だからいつどうなるともわからないし…
財産を少し分けたいんですヨ。
それで相談に乗ってもらおうと思いましてね。」
女性の手を握りながら嬉しそうに、そう言いました。
私と課長はポカンとしてしまいました。
前の奥さんの子供達とさんざんもめたのに
まだ懲りんのかい?
これが、その時思った感想です。
その後、私と課長はその時の狭い個室でうつされた
清水さんの物凄く聴力な風邪を2人とも貰い
仕事を休まなければならなくなりました。
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